「毛根について」|髪のしくみを考える
髪のしくみを知り、育毛・発毛に努める
そのために毛根を知り、毛根をチェックすることで自分の毛髪の状態を知る
毛根は以下の部分で構成されている
◆頭皮 : 髪が抜けないように支える
◆皮脂腺 : 頭皮や毛髪を保護する皮脂を分泌する
◆毛乳頭 : 毛髪になる細胞を作り出す
◆毛母細胞 : 毛乳頭にある細胞で、細胞分裂を繰り返し髪を作る
◆毛細血管 : 髪の原料を運ぶ血液が通っている
毛根部は毛包が主体で毛母細胞から造られている
毛包とは毛穴より下にあり、刀の鞘のような形をした髪を取り囲む組織
これは毛根から髪が造り育てられていく過程で非常に大切な部分
生長期の毛根の下部は球状に膨れており毛球と呼ばれている
毛球の中には毛母細胞が詰まっており、毛母細胞の中心部には毛乳頭と言われる組織がある
毛乳頭は髪を造るに当って非常に大きな役割を担っている
毛乳頭からは様々な信号が毛母細胞に伝えられ、毛母細胞の細胞分裂を常にコントロールしている
いわば司令塔の役割を果している
まず毛乳頭は周囲に網の目のように張り巡らされている毛細血管を通じ、
髪を発生させるために必要な栄養分や酵素を受け取る
↓
次に、受け取った栄養や酵素を基に細胞分裂をさせる
↓
毛乳頭から髪を作る指示命令を受けた細胞は24時間常に細胞分裂を繰り返す
↓
分裂した細胞が角化(硬い髪の毛)していく事によって髪になり、これが髪として毛穴から頭皮の外に生え出す
いずれも、髪を生むために必要不可欠な部分ばかりである
我が頭皮では、恐らくこれらのどれかが阻害・弱体化しており、
健全なる発毛が阻害されていると推測される
次章では、自身の毛根をチェックする項目をまとめた
毛根チェック
簡単にできる毛根セルフチェック
抜けた髪の毛を準備し、観察する
チェックポイントは毛先・根元・髪全体の形・強さなど
【正常な髪の場合の毛根】
◆正常脱毛根
・マッチ棒のような形
・正常な毛根は自然な膨らみと丸みを持つ
・1日に50〜80本の抜け毛は正常であり、200本以上抜けると毛根の異常な脱毛と言える
【異常がある場合の毛根】
◆広汎性脱毛根
・毛根の下端に未角化した根鞘が付着した脱毛
・広範囲に及ぶ脱毛の場合に起こる症状
・脱毛に合わせ、フケなど頭皮の異常が見られる
・ホルモンバランスの崩れやビタミン、ミネラルなどの不足、血行不良などが起こった場合に発生する
◆円形脱毛症などの脱毛根
・根元に向かって細く削られていたり全体に細く針のように尖った形をしている
中には毛根が無く、繊維状に裂けて断毛状になっているものもあり、
この場合は頭皮に成長を停止した1mm位の断毛が残っていることがある
◆精神的脱毛根
・毛根部下端は丸みをおびているものの、膨らみがなかったり、スリコギのような形をしている
・又は膨らみが無く、萎縮し全体に細く尖った形をしている
◆断毛
・毛根部が無く根元側が繊維状にバラバラになって切れている。円形脱毛症などに多く見られる
・他の髪と一緒に抜け、又頭皮表面に近い毛根の上部や頭皮より1〜2mm位上のところから断毛する
◆先尖毛
・毛先が正常なものは、ヘアサイクルの寿命を全うして抜けたもので鋏の切り口があるが、
成長期間が短くなって先端が細くて尖っているものが抜けている場合は異常毛と言える
自分の毛根について、詳しく知っているい人は少ないのではないか、と想像する
自宅で簡単にできるので、是非チェックしてみることをお勧めする
毛根は、実にいろんなことを物語ってくれている
毛根の状態によって、育毛剤や改善対策が見えてくる
特に、病院治療や薬などを検討している人は、まず自身の毛根の状態を知ることが重要である
毛根が弱くなっているのに、洗浄ブラシでがしがしと頭を洗うのは逆効果かも知れないし、
そのフケの症状は、自分か勝手に思っていた理由とは別の理由で、増えているのかも知れない
折角ネットの人気ランキングや口コミで調べた育毛剤も・・・効果を産まないかも、しれない
まずは自身の髪について、もっともっと知っていくべきではないだろうか
恐れずに、己の毛根と、向き合おうではないか